男性が好む映画のジャンルは、女性が好むものと被るものもあれば、そうでないものもあります。
男女ともに好きなジャンルは、SFやサスペンス、コメディ、ファンタジー系です。

SFは、科学的要素が含まれているため、どこか近未来を予感させる内容の作品が多いのが特徴です。

そのため、現実社会で生活している私たち人間にとって、「この先はこうなっているのだろうな、こうなってほしい」
といった予測や願望が込められ、現実で起きたらどうなるのかといった不安を抱く反面、期待も同時に寄せているので、男女ともに好む傾向があります。

ファンタジーについてもSFと同様の理由で好む人が男女ともに多いようです。

サスペンスとコメディについては、普段の地上波放送等で毎週視聴することのできる機会が多いジャンルのため、親しみを持っており、見慣れているといった安心感から映画としても見に行きたいと思う人が多いようです。

ここまでは、男女ともに受けが良いジャンルを列挙してきましたが、男性がより好む映画のジャンルには、アクションや戦争、時代劇といったものが挙げられるのです。

これらに共通する特徴は、どれも戦うシーンが他のジャンルに比べて、圧倒的に多いということです。

「人vs人」「人vs怪獣」といったいずれにしろ、血を流す場面が多用され、時には死に至る場面も出てきます。

なぜ、このようなジャンルを男性が好みやすいかというと、狩猟時代の名残で敵を倒して、何かを獲得する、男としての強さを示すといった方法が映画のジャンルとぴったり一致しているからです。

これらのジャンルは、主人公が敵を倒し、最後は勝利するといった結末に終わることが多く、男性の人の上に立ちたい、一番になりたいという本能的な欲求を満たしてくれるため、男性にとっては魅力的なジャンルとして映るのではないでしょうか。